先日、長男が入部した陸上部のリレー大会を応援しに行ってきました。
1年生ながらアンカーを任された彼は、チームの最終走者として炎天下のトラックに立ちました。まるで映画のワンシーン。40度近い夏の熱気を裂くように、「オンユアマーク…セット…バン!!」とスタートの合図。第一走者が力強く飛び出した――かと思いきや、すぐにやり直しの合図。静止が不十分だったようです。
この“仕切り直し”の瞬間。観客も選手も固唾を飲み、空気は一転して張りつめます。
「これこそが集中力の極みだ」と、私は息をひそめながら思いました。レースは上級生の力走によって第3走者まではトップ。しかしアンカー同士の熾烈な争いの末、息子のチームは3位でゴールしました。
もちろん悔しさはあったでしょう。でも彼の走りは、何よりも“最後まで諦めない姿勢”そのものでした。日々の練習、汗、努力——その集大成として、彼は堂々とゴールを駆け抜けたのです。
そんな姿を目の当たりにして、私はふと、自分の最近を振り返りました。
「集中できていないな」と。情報が溢れすぎていて、思考が分散していたかもしれない。
テクノロジー企業によって、私たちが“何に惹かれるか”より、“何に惹かれそうか”を予測し続けられている。
本日は、奪われた集中力について。
【奪われた集中力】もう一度”じっくり”考えるための方法
ヨハン・ハリ著 福井昌子訳 作品社/2025年
ある研究で、米国の大学生が注意力散漫になる頻度が調査された。それによると、学生が1つのことに集中する時間の中央値はわずか19秒。別の調査では、オフィスで働く社会人が1つのタスクを続ける平均的な時間は、3分だった。
注意を向けるという人間の力は、急激に衰えている。その要因の多くは過去数十年の間に現れた。
僕らは情報にどっぷり浸かっている。テレビやラジオ、読書など、平均的な人間が接するすべての情報を合計すると、1986年では毎日、新聞40紙に相当する情報量だった。それが、2007年になると1日あたり174紙に相当するほど増えた。それ以降はさらに増えているだろう。
その結果、僕らは、あらゆる物事において掘り下げることをしなくなっている。掘り下げること、深く考えることには時間がかかる。だから、僕らはどんどん上っ面だけになっていくのだ。
テクノロジーがどう機能しているのか、そしてなぜそれが僕らの注意力を低下させているのかというのは、深い問題だ。
テクノロジー企業は、メディア上でのユーザーの行動をスキャンし、そのプロフィールを構築して広告主に販売する。このビジネスモデルは「監視資本主義」と呼ばれる。テクノロジーが集中力に害をもたらさないための1つの方法は監視資本主義の禁止だ。オンライン上で誰かを追跡し、そのデータを売るビジネスモデルを政府が禁止すれば、そうした企業は広告主ではなく、ユーザーのために機能するようになる。
資産運用では長期・分散・積立の大原則に沿って取り組む姿勢が大切です。
株式会社SlopeManageではクライアント・フォーカスの精神で専門家と連携してお客様のニーズに対応いたします。
よろしくお願いいたします。
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